副腎疲労症候群に効くホルモン補充療法とは?


継続的な身体的・精神的ストレスによって、体のホルモン生産工場である副腎の働きが低下してしまうために様々な体の不調を引き起こす副腎疲労症候群。その弱った副腎の働きを手助けするホルモンを人為的に補充する事で治療を行うホルモン補充療法について解説します。

森林

horjaraul / Pixabay


 
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ホルモン補充療法の歴史は?安全性は?

ホルモン補充療法自体は、アメリカでは1940年代頃から女性の更年期障害の治療を中心に実施されてきた治療法です。一時は副作用の問題が懸念されたこともありましたが、現在でも更年期障害治療、骨粗粗しょう症予防などに効果が認められている治療法です。

副腎疲労症候群の治療においても、ホルモン補充療法を行う医療機関が増えてきています。副腎疲労症候群の治療では、副作用の心配が大きい合成ホルモン剤ではなく、ナチュラルホルモン剤を用いて長期的に副腎の疲労の回復を図ります。ナチュラルホルモン剤は、体のなかに元からあるホルモンと科学的に全く同じものであり、副作用の心配が少ないことが特徴です。

 

補充するホルモン

ホルモン補充療法では、副腎疲労症候群において特に分泌異常が認められるコルチゾール(ストレス対処ホルモン)を直接補充することは重症なケースを除いては行いません。外からコルチゾール自体を補充してしまうと、コルチゾールは足りているものと体は判断して、ますます副腎のコルチゾール産出能力が衰えるためです。一般的に、以下のようなホルモンを補充します。

 

様々なホルモンの基本材料「プレグネノロン」

本来は副腎がコレステロールを材料に作り出すホルモンで、副腎でつくられる各種ホルモンの材料となるホルモンがプレグネノロンです。プレグネノロンを補充することで、副腎のホルモン産生の一部を手助けし、副腎の疲労回復に繋がります。

 

性ホルモンの材料であり、細胞の損傷も防ぐ「DHEA」

免疫や脂質代謝、抗酸化作用などの働きがあるホルモンがDHEAです。またDHEAが男性ホルモンのテストステロンや女性ホルモンのエストロゲンに変化するため、マザー(母)ホルモンとも言われます。補充することで体内の細胞の損傷を防ぐとともに、性ホルモンの濃度を上げることができます。

 

その他に性ホルモンや甲状腺ホルモンも

他にも、男性ホルモンのテストステロンや女性ホルモンのプロゲステロンを補充することもあります。また、副腎疲労症候群の方が併発しやすい甲状腺機能低下症に対処するために甲状腺ホルモンを補充することもあります。

 

ホルモン補充療法を受けるには?市販サプリはNG!

ホルモン剤は市販品やインターネット通販、個人輸入などでも手に入りますが、そうしたものを使って自己流でホルモン補充療法を行うことはできません。市販品のなかには品質の問題がある事も考えられるほか、ホルモン剤の組み合わせによっては副作用の危険性も高まります。

専門の医師の管理のもとでホルモンバランスの状態を見極めて、適切なホルモンを補充することが必要となります。保険外の診療となるため、費用はかかりますが、必ず専門医療機関を受診するようにしましょう。

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