自律神経失調症を漢方薬で治すために


自律神経失調症の改善において、漢方薬はどのように適しているのでしょうか。このページでは主に漢方医に処方してもらう事を想定して、自律神経に効く漢方の知識を解説します。

鉄急須とお茶

Birgit_H / Pixabay

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漢方における自律神経失調症の考え方

漢方では、人体を「気・血・水」の観点で理解します。簡単に説明すると「気」とは体を巡るエネルギーのこと(まさしく体の働きを支える自律神経そのものに近い概念だと思います)。「血」とは血液のこと。水とは血液以外の人体の体液全般のことです。

これらのうち「気」と「血」に問題が起こっているために自律神経失調症の各種症状に繋がっていると考えます。「気」に関しては「気けつ」「気虚」といって気の巡りが滞っているまたは不足している状態。「血」に関しては「お血」「血虚」と言って、血行不良である状態と診ます。

 

自律神経失調症で用いられる代表的な漢方薬

漢方医は上述した「気」や「血」を整える漢方薬を、患者さんの体質や体調にあわせて処方します。漢方には虚証、実証という概念があり、処方する薬を選ぶ際の基本的な考え方となります。

 
  • 虚証:体力が少ない、血色がわるい、胃腸が弱い、虚弱体質
  • 実証:体力がある、血色がよい、胃腸が強い
それぞれの証の方向けに、自律神経失調症の改善に繋がる漢方薬を以下に紹介します。

 

虚証の方向け

  • 香蘇散(こうそさん)
  • 加味帰脾湯(かみきひとう)
  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
  • 補中益気湯(ほちゅえきとう)
  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 柴朴湯(さいぼくとう)
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 抑肝散(よくかんさん)
  • 抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ)
  • 釣藤散(ちょうとうさん)
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
 

実証の方向け

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 大承気湯(だいじょうきとう)
  • 女神散(にょしんさん)
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
 

おわりに

上記のように、自律神経失調症の改善に効果が期待できると言っても、非常に多岐にわたる漢方薬が候補に上ります。それぞれ、体質や症状に応じて適している漢方薬があります。

特につらい症状に悩まれている場合は、専門の漢方医に診てもらって処方してもらうべきだと言えるでしょう。

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