自律神経失調症とうつ病の違い


自律神経失調症とうつ病は症状的に重なる部分も多く、違いが分かりにくいものです。

青空と緑

nuzree / Pixabay

スポンサーリンク

自律神経失調症とうつ病の診断基準とは?

そもそも自律神経失調症という名称は、自律神経のバランスの乱れによって生じる様々な症状を総称したものであり、診断も数値的に明確に定まるものではありません。実際には、体の不調があるにも関わらず原因が掴めない場合に自律神経失調症と診断されることが多いと言われています。

また、うつ病についても、その診断方法は症状などを問診によって明らかにし、基本的には国際的な診断基準(チェックシートのようなもの)に照らし合わせて判断します。

 

症状はかなり重なる

自律神経失調症、うつ病の両方ともに、イライラ、不安感、無気力などの精神症状が多く現れます。自律神経失調症においては、他にも様々な身体症状(頭痛、目眩、体の倦怠感や痛み、冷え、動悸など)が多く見られますが、こうした症状はうつ病の患者さんも同様に訴えることが多いのです。実際には、うつ病と自律神経失調症はかなりの割合で併発しているケースが多いと考えられます。

 

 

原因から考える自律神経失調症とうつ病の違い

それぞれの違いを症状から見ると、その違いを明確に判断することは難しいと言えます。ここでは、それぞれの原因から違いを考えたいと思います。

 

自律神経失調症は自律神経のバランスが乱れている

自律神経失調症の原因は、交感神経と副交換神経という、本来は双方がバランスをとって働くべき自律神経が、ストレスなどによってそのバランスを崩してしまうという所にあります。

 

うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが乱れている

うつ病の原因は、脳内にある神経伝達物質のうち主にセロトニンといわれる物質が不足してしまうために引き起こされると考えられています。

 

自律神経失調症が進行するとうつ病に?

上記のように、自律神経失調症とうつ病はその原因となる体の中のメカニズムについては明確に違いがあると考えられます。そのため、治療におけるアプローチも、うつ病では神経伝達物質のバランス改善を、自律神経失調症では自律神経のバランスの改善を図るべく、使用する薬や治療法の決定が行われます。

ただし、自律神経のバランスの乱れと神経伝達物質のバランスの乱れは、かなり密接な関係で、それぞれに影響しあいます。一般的には、ストレスなどによる自律神経の乱れが継続することで、神経伝達物質の偏りを誘発するケースが多いと言われています。

 

スポンサーサイト