自律神経失調症とは?概要や原因、治療について


自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる自律神経失調症について解説します。

落ち込む女性

RyanMcGuire / Pixabay

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自律神経とは?

まずは自律神経について解説します。自律神経とは、自分の意志で働かせることのできない神経です。例えば内臓の働き、血管の収縮、心臓の鼓動、血圧の変化、食べ物の消化、体温の調節など、生きて行くうえで必要な体の機能をコントロールしているのが自律神経です。

この自律神経には、興奮/活動を司る交感神経とリラックス/休息を司る副交換神経の2つがあり、それぞれがバランスをとりながら適切に働くことで、健康な体を維持しています。

 

自律神経失調症とは?

交感神経と副交換神経の適切なバランスが乱れてしまうと、人の体には様々な不調が現れます。全身すべての働きを調整している神経の働きが乱れるわけですから、現れる症状も多岐に渡ります。自律神経失調症とは、そのような自律神経のバランスの乱れに起因して起こる様々な症状の総称のことで、特定の病気を指す言葉ではありません。

 

自律神経失調症の症状

  • 全身症状〜慢性的な疲れ、倦怠感、めまい、微熱、不眠など
  • 精神症状〜イライラ、不安感、無気力、感情の起伏が激しい、集中力低下、記憶力低下など
  • 頭〜頭痛、頭重感など
  • 耳〜耳鳴り、耳に物が詰まった感じなど
  • 筋肉〜肩こり、首筋のこり、背中のこり・痛み、腰痛など
  • 皮膚〜かゆみ、多汗、蕁麻疹など
  • 手足〜しびれ、冷え、ほてりなど
  • 目〜目の疲れ、涙目など
  • 口〜口の渇き、口の中の痛み、味覚異常など
  • 呼吸器〜息苦しさ、息切れ、のどの異物感、のどが詰まった感じ、のどの圧迫感など
  • 循環器〜動悸、胸部圧迫感、不整脈、血圧の変動、立ちくらみなど
  • 消化器〜食欲不振、吐き気、胃痛、下痢、便秘、腹部膨満感など
  • 泌尿器〜頻尿、残尿感、尿が出にくいなど
  • 生殖器〜かゆみ、月経不順、月経痛、不感症、インポテンツなど
 

自律神経失調症の原因

自律神経のバランスが乱れてしまう要因には以下のようななものがあります。

 
  • 精神的ストレス
  • 生活の乱れ(夜更かし、暴飲暴食)
  • 食生活
  • 女性ホルモンの影響(更年期障害など)
 

自律神経失調症の診断と治療

自律神経失調症は、例えば血液検査などによって数値的に診断できるものではありません。体の不調に関しての問診などを通して総合的に判断されます。特に重要なのは除外診断と言って、他の病気が原因となっている可能性を排除していく事です。

多くの場合は、上記のような各種の症状があるにも関わらず、はっきりした原因が分からない場合に、自律神経失調症と診断される事が多いのが実情です。

治療に関しては、発している症状を薬をつかって対症療法的に抑える治療を行うケースが多いですが、原因がはっきりしないため根本的な治療にはなりません。また、精神的なストレスが自律神経の乱れに大きく影響することから、心理療法を通じて改善を図ることも一般的です。

 

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