胸式呼吸法の基礎(効果と方法)
胸を意識して行う呼吸法に胸式呼吸法と呼ばれる方法があります。腹式呼吸に対して「浅い呼吸」とネガティブなイメージで捉えられることも多いようですが、正しい方法で行えば、きちんとした健康への効果がある方法です。胸式呼吸法の効果と方法を解説します。
胸式呼吸法で得られる効果とは
呼吸法として有名な腹式呼吸は、吐く息に重点を置き、副交感神経を刺激することで深いリラックス効果など様々な効果が得られる呼吸法です。一方で胸式呼吸法は、吸う息にも重点を置きます。人間は息を吸う際には、交感神経が刺激されます。交感神経は覚醒/活動を司る神経で、身体や頭の覚醒(スッキリする)、エネルギーの消費(ダイエット)などの効果が期待できます。例えば、ラジオ体操の深呼吸は典型的な胸式呼吸法です。朝に体と頭をスッキリさせて、活動的な体の状態をつくるために行う呼吸法としてまさに理に適っています。またピラティスも胸式呼吸を中心としており、深層筋(インナーマッスル)を活性化し身体の代謝を高めることで、ダイエットなどの効果に繋がります。
胸式呼吸法の行い方
胸式呼吸法は胸を意識して、大きく胸郭を広げるようにして息を吸う呼吸法です。ラジオ体操などでも馴染みがあるため、腹式呼吸よりも行いやすい呼吸と言えるでしょう。- 背筋を伸ばし楽な姿勢でリラックスして座る。 胸郭(肋骨で囲まれた部位)を拡げるようにして鼻から息を吸う。
- その際に、お腹が膨らまないよう注意する(少しお腹を引っ込めるイメージでも構いません)。
- 息を十分に吸い胸が膨らんだら、自然に息を吐き胸をしぼませます(その際もお腹は引き締めたままにする)
これを30回程度繰り返します。慣れれば回数を多くしても構いません。きっちりと習慣化して行うことが大事です(心身が覚醒するので寝る前などは避けた方が無難でしょう)。以上が、基本的な胸式呼吸法です。当サイトでは、動画レクチャーなども参照しながら、今後もより分かりやすい解説を紹介してゆきたいと思います。
スポンサーサイト