鳩胸をエクササイズで治す〜腰と肩甲骨をゆるめる


鳩胸はその原因によってはエクササイズで治すことは困難です。しかし、よくない姿勢が原因の鳩胸は、体の凝りや歪みをとるエクササイズを行うことで改善することができます。エクササイズで治る鳩胸とは?また鳩胸を治すエクササイズを紹介します。

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鳩胸とは?

鳩胸とは、鳩の胸のように前方に胸部が張り出る疾患のことです。先天的な骨の発育異常、またはくる病や骨形成不全症などの病気による肋骨・肋軟骨の変形が原因とされています。

一方で、体の凝りや歪みによる悪姿勢によって鳩胸のような症状になるケースもあります。胸を張る姿勢が癖づいていたり、反り腰などの姿勢の問題が原因となっている事もあります。

 

鳩胸による弊害とは?

よくない姿勢が引き起こしている鳩胸は、見た目が気になる…といった問題だけではなく(見た目の問題も看過できない問題ではありますが)、様々な体の不調と連動してしまいます。

ひとつには肩こり、腰痛といった各所のトラブルを引き起こします。鳩胸になっていると、背中の肩甲骨まわりの筋肉がこわばり、その症状が肩や腰にまで影響を及ぼします。また、胸郭の柔軟性低下は横隔膜、肋間筋などの呼吸筋の動きを妨げ、呼吸の質低下にも直結してしまいます。

 

鳩胸はエクササイズで治る?

先天異常や病気による鳩胸の場合は、エクササイズで治すことは困難です。外科的手術による治療も可能ですので、その場合はお医者さんと相談するようにしてください。

先天的な骨の異常などが原因ではないケースであれば、姿勢の問題である事がほとんどです。その場合は、骨格・姿勢の歪みを改善することで鳩胸を改善する事が可能です。

 

鳩胸を治すエクササイズ

その1 肩甲骨まわりのストレッチ

鳩胸は胸の前側を開いている(張っている)状態ですが、それは背中側の肩甲骨が必要以上に閉じて(中央に寄って)しまった状態という事です。背中側をゆるめてあげることで、張った胸をもとに戻していくことが可能です。

1、両手を組んで体の前方に伸ばします(手の甲を前側にして突き出します)。その際に、頭は前に倒し、お腹は引っ込めて背中側を伸ばすようにします。

2、肩甲骨のあいだを左右に拡げるようにして、ぐっと腕を伸ばします。

肩甲骨ストレッチ

その2 反り腰を改善するウィリアムス体操

鳩胸の方の多くが、反り腰を併発しています。「出っ尻鳩胸」という言葉があるとおり、腰を反りお尻を付きだした姿勢と鳩胸は、2つでワンセットといえる姿勢の障害です。

腰痛改善のストレッチとしても知られるウィリアムス体操というエクササイズを行うことで、腰の後ろ側の筋肉をほぐして緊張をとることができます。適切な腰椎のカーブを取り戻し、反り腰の改善に繋がります。

1、仰向けに寝て、膝を両腕で抱えるような姿勢になります。(首にかかる負担を少なくするために、最初は下記図のように枕を用意するとよいでしょう)

ウィリアムス体操01
2、2秒ほどかけて頭と膝頭を近づけるようにして、体を丸めます。近づいたらまた元に戻ります。この運動を10回程度をワンセットとして行います。

ウィリアムス体操02
前に張った鳩胸を改善する方法として2種類のストレッチをご紹介しました。胸が前に張る原因となっている、背中側(腰と肩甲骨まわり)の緊張をとることで、自然と胸を張る姿勢が改善されます。

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