ロルフィングの基礎知識(効果と方法)
体の疲れが抜けない、姿勢が悪い、肩がこる、腰が痛いといった身体の様々な不調を改善する方法としてロルフィングが有効です。ロルフィングは、特定の症状を治すために行われません。そうではなく身体の総合的なバランスを調整することで、関連する様々な症状の改善に繋がります。
10回のセッションで完結するロルフィング
ロルフィングとは、アメリカ発祥のボディワーク(整体法)のひとつです。できれば最初はロルフィングの施術者であるロルファーの指導のもとに行うことをお薦めします。わずか10回ほどのセッションで完結するように構成されており、その10回を経ると身体のバランスが改善するように全体が組み立てらています。ロルフィングの概要
ロルフィングは人間の身体が本来持っている潜在能力や自然な治癒力を引き出すために、身体のバランスを整えます。バランスとは、地球の重力に対して無理がなく身体の構造が成り立っている状態を目指します。オーバーな言い方かもしれませんが、身体と地球との調和を目指したボディワークです。ロルフィングはアメリカの生科学者、アイダ・P・ロルフ博士が開発しました。もとは「Structural Integration(構造的身体統合)」という呼称で呼ばれていましたが、博士の死後、彼女の名前をとってロルフィング(Rolfing)と呼ばれるようになりました。
ロルフィングではどのような事を行うのか?
ロルフィングは基本的にはロルファーとのマンツーマンで行います。身体の無理のないバランスを得られるように、手や肘を使った施術を約10回のセッションで段階的に行います。その際、全身の結合組織(筋膜、腱、靱帯など)に働きかけて、その柔軟性や伸長性を調整していきます。ロルフィングでは特に筋膜を重視しています。あわせて呼吸法や、立ち方、座り方、歩き方などの動作のエクササイズを行なっていきます。ロルフィングが効く身体の仕組みとは?
人間の身体は結合組織のネットワーク(骨、軟骨、靭帯、腱、筋膜など)によって基本的な構造の枠組みが作られています。ロルフィングで特に重視する筋膜とは、筋肉を覆う膜のことです。筋肉は細かい筋繊維の集まりでできていますが、その筋繊維の集まりは筋膜で包まれています。そして筋膜は、頭部から足裏まで全身を途切れることなくネットワークしています。一部の強張りや偏りを生じた筋膜は、その影響が全身に波及して身体のバランスを崩してしまいます。筋膜に働きかける手技は、特定部位の筋膜をほぐしてあげることで、その部位だけでなく、全身の筋膜バランスを改善し調和を図ることを目的としています。
身近の公認ロルファーを探そう
日本でも、最近は多くの公認ロルファーが生まれており、インターネットなどでロルファーの情報を探すことができます。お住まいの地域で活動しているロルファーが開催しているワークショップなどをぜひお調べになってください。また、下記の参考文献もロルフィングについて詳しく解説されていますので、ご興味を持たれた方はぜひお読みください。今回の記事執筆にあたっても参考にさせていただきました。安田 登
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これがボディワークだ―進化するロルフィング
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